薄毛に対し美容師ができることできないこと

髪に良いとされる事を片っ端からやっていった方がいました。

食事(良い物は毎日取り入れて、制限のあるものは全て止めて)
睡眠(10時から2時は必ず寝る)
生活(規則正しく)

はもちろんのこと、シャンプー、育毛剤なども全て新しい高い物を片っ端から買って試し、まるで髪に取り付かれたようになってしまい、ヒステリーな性格になっていきました。

あ、もちろん、ストレスは大敵ですよ。

ですが自分ではストレスが溜まっていると気づいていない場合もあるかもしれません。特に、人に当たったり毒を吐くようになるということは、ストレスが自覚がないまま相当溜まっているのだと思います。

そして髪形にも気を付けておられました。髪を長くすると、髪自体の重みで抜けやすくなるということを調べたそうで、2週間に1度は必ず切りに来て、毎回「髪、増えた?」と・・・。美容師にさえこれなので、家や職場ではどんな事になっていたのか想像もつきません。

美容院のお商売の点からはうれしいお客さんではあるものの、本人にとってどうなんだろうと思ってしまう面もあります。

枕に抜ける髪の毛が減った!と新しい育毛剤に一喜一憂し、新しく調べた薄毛の予防法を私たちにも講釈して帰っていくそのお客さん、一緒に働く若いスタッフにどう映っていたのでしょうね?

現実的なことを言いますと、育毛剤で一時的に髪が抜けなくなったとしても、約95パーセントはまた反動で抜け落ちてしまうというデータがあります。もちろん自分が選んだ商品が、その5パーセントだと思いたいのは分かります。

でも、人によって薄毛の原因は違います。そして私たち美容師ではそこまでは解らないのです。

遺伝であるケースが多い。
大体、これが悪いと思う。

などは言えても、何が原因で薄毛になって来ているのかは美容師には分かりません。ですので、薄毛そのものを改善したいというご相談には答えられません。もちろん、お話しとしてお聞きするのは普通に行いますけどね。

美容室で出来ること、ぜひ聞いてほしいことは、生えている髪に対しての悩みや相談です。決して美容院に行ったから髪が生える訳ではありません。

生えている髪をどうしたいか。
生えている髪で何をしたいか。

もちろん、薄毛が分かりにくいような髪形にして!といった相談を受けて応えるのは得意です。つまり、髪を「生やしたい」のか「ぼかしたいのか」であれば「ぼかしたい」というのが美容師の守備範囲になります。

生やしたいと思うなら美容師は本当に無力なんです。
助けになれなくて申し訳ありません><