自毛植毛と人工毛植毛の違い

人工毛植毛とは、その名の通り人工的な毛髪を頭皮に植えていく方法です。その対になるのが、自然の毛である自分の毛を植えていく自毛植毛です。

最近は植毛というとほぼ自毛植毛を指します。人工毛植毛は、日本皮膚科学会で推奨されていないため、ほとんど行われません。

ただし、人工毛植毛がどのようなものかを知っておき、検討の対象にするのは悪いことではありません。場合によっては、自毛植毛よりも人工毛植毛の方が適している場合もあります。

自毛植毛と人工毛植毛の違いを知ったうえで、施術の方法を選択することでより安心ができると思います。

人工毛植毛と自毛植毛でどのような違いがあるのかを下にまとめます。

定着率
【自毛】高い(概ね90%以上)
【人工】低い
ランニングコスト
【自毛】かからない(ただし、髪が伸びるので散髪は必要)
【人工】かかる
範囲
【自毛】限られる
【人工】制限なし(金額面は無視)
術後ケア
【自毛】定着後はフリー
【人工】必要
手術後の皮膚トラブル
【自毛】低い
【人工】起きやすい
手術の工程
【自毛】多い(毛根の株を取り抜く作業がある)
【人工】少ない
髪のボリュームが上がるまで
【自毛】長い(髪が伸びる期間が必要)
【人工】短い(手術時に長さが確定)

※評価は人工毛と自毛の相対評価であり、絶対評価ではありません。例えば、定着率については、人工毛が極端に低いわけではなく、自毛と比べれば低くなるという意味になります。

結局のところ、人工毛は人工物であるため丈夫ではあるのですが、自分の身体の組織ではないため、定着性とメンテナンスの問題が出てきます。特に、異物に対しての身体の免疫反応に対応するところで、少なからず処置の必要性が出てきます。

なお自然の毛というと、自分以外の他人の毛も含まれますが、他人の毛というのは拒否反応の問題が出てきます。臓器移植と異なり、そこまでリスクを冒す必要もないことから、他人の毛を自分の頭皮に移植することは行われていません。